骨盤のずれを意識したことありますか？骨盤は上半身と下半身を繋いでいて、脊柱とともに身体を支えるうえでとても重要な部位で、筋肉がたくさん付着しています。長時間のデスクワークや立ち仕事など、姿勢不良になってしまうと骨盤の周りにつく筋肉が緊張してしまい、本来引っ張り合って支えている筋肉のバランスが崩れてしまいます。その結果骨盤が乱れてしまいます。骨盤の「前傾」もしくは「後傾」を自分で確認してみましょう。

上前腸骨棘という身体の前側の出っ張っている骨と、腰の後ろに出っ張っている上後腸骨棘という骨の位置関係で判断していきます。

正常な位置関係：上前腸骨棘と上後腸骨棘の間が指2～2.5本分空いている

前傾：上前腸骨棘と上後腸骨棘の間が3本以上空いている

後傾：上前腸骨棘上後腸骨棘の間が1本以下しか空いていない

骨盤は左右同じ方向にずれるわけではないので、両骨盤確認してみましょう。

それでは、それぞれ起こりやすい症状を解説していきます。

骨盤の乱れがどのような症状を引き起こすのかを症状別でみていきましょう。

骨盤が前傾すると出てくる症状

・反り腰になる

・反り腰が原因の腰痛

・お腹がポッコリ出る

・前ももと臀部の筋肉が張りやすくなる

・脊柱起立筋の緊張

・腹圧が低下し力が出にくい

骨盤が後傾すると出てくる症状

・ストレートネック、巻き肩になりやすい

・腰痛、肩こり、首の痛み

・重心が後ろになり背中が丸まる

・だらしない姿勢に見える

・呼吸、睡眠の質の低下

・腹筋群の低下

このように骨盤のズレが原因でさまざまな症状を引き起こしてしまいます。同じ腰痛や肩こりでも原因は様々で自身の身体の症状に合わせて改善していくことが大切です。それでは、症状別の改善法を見ていきましょう。

骨盤の乱れる共通の原因から解説していきます。

・姿勢不良

・腹圧の低下

・腹筋群の筋力低下

これらがあげられます。長時間のデスクワークや立ち仕事でいつの間にか姿勢が悪くなってしまったり運動不足が原因で腹圧が低下することが共通して原因になります。それでは次に症状別にみていきましょう。

骨盤が前傾している人の改善法

・臀部のストレッチ

・腸腰筋の緊張を取り除く

・脊柱起立筋の弛緩

・腹直筋の筋力強化

骨盤が後傾している人の改善法

・前ももの筋肉のストレッチ

・腸腰筋の強化

・脊柱起立筋の強化

・腹筋群全体の筋力強化

・脊柱の柔軟性の向上

このように前後傾の改善法は対になっていて自身の症状を勘違いしてエルフケアを行ってしまうと逆に症状が悪化してしまう可能性があります。これから紹介するエクササイズを使い分けて正しく症状を改善していきましょう。