みなさんも学生時代の部活動などで、地面に肘をついてじっと耐える“プランク“をやったことがあると思います。

確かにキツいし、効いてる感じもありますよね。

ですが、プランクが想定している状況は、ラグビのスクラムのように全身を固める“固定力“が求められる場面です。

つまり「身体を動かさずに耐える」能力です。

これはアスリートの一部には必要な能力ですが、日常生活ではあまり必要のない能力です。

必要なのは“動いても崩れない安定力“です。

例えば、電車の中で急ブレーキがかかったときに、体をガチガチに固めるとどうなりますか？

バランスを崩して、そのまま倒れてしまいますよね？

一方、身体がしなやかに人は、足や体幹が微妙に動きながら元に位置に戻れる人は、転倒せずにすみます。

この戻る力こそが、安定力です。

つまり、プランクのように“固める体幹“ではなく、“揺れても戻れる体幹“が必要なのです。

・ちょっとした段差でつまずく

・長時間座っていると腰や膝がいたくなる

・荷物を持つと身体が傾く

・バランスを崩したときに踏ん張れない

これらは単なる筋力不足ではなく、安定力の低下が原因です。

体幹を“固める“ことに偏りすぎると、かえってバランスを崩しやすくなるのです。

私たちが日常で使っている体幹は、座る、立つ、歩く、しゃがむ、

これらはすべて動きの中で使われています。

だからこそ、止まって鍛えるプランクよりも動きながら鍛えるトレーニングが必要です。

たとえば、転げそうになったときにパッと体勢を立て直せる力。

階段でバランスを崩しても自然に踏み出せる反応力。

これらは、ただの筋トレでは身につきません。

【やり方】

①対側の肘と膝を合わせます

②そのまま横に倒れます

③肘と膝が離れないように起き上がります

※この時に腰が反らないよに注意

一方、このエクササイズは体を傾けたり、起き上がったりする中でバランスを取り戻す動作が組み込まれています。

つまり、体幹のON/OFFを自動的に切り替える練習になっているのです。

このスイッチの切り替えが上手くなることで、普段の生活でもバランスを取れるようになります。

たとえば、サッカーやバスケットのように、身体をぶつけ合ったり急に方向転換するスポーツは体を“固める“より“安定性“の方が重要になってきます。

安定力が高い選手ほど、ぶつかっても姿勢を崩さず、次の動作への切り替えがスムーズになります。

これはまさに「一流の選手の共通点」です。

もしスポーツをしているお子さんがいるなら、ぜひこのトレーニングを教えてあげてください。

きっと“ワンランク上の動ける選手“になれます。

体幹の本来の目的は、「動きを止めること」ではなく、「動きの中でブレないこと」です。

だから、日常生活やスポーツの中で必要なのは、反応できる体幹＝安定力なのです。

reborn鍼灸整骨院では、一般的な筋トレ指導やマッサージではなく、“動作の再教育“を通して、体幹の安定性を高めるトレーニングを行っています。

単に筋肉を鍛えるのではなく、「どう動かせば痛みが出ないか」まで細かく指導します。

特にこのエクササイズは、腰痛改善や姿勢改善プログラムの中でも中心的なメニューとして多くの方に効果を実感していただいています。

これからの時代に必要なのは、“動いても崩れない身体“です。

その一歩として、今日やったエクササイズを取り入れてみてください。

そして、もし自分に合ったやり方がわからない方reborn鍼灸整骨院に1度ご相談ください。

あなたの身体に合わせたオーダーメイドの施術をご提案します。