「なんだか体がだるい」

「なかなか疲れが取れなくてつらい」

こんな悩み抱えていませんか？貧血は鉄分が不足するというイメージが多いと思いますが、貧血にも様々な種類と原因があり改善法も異なってきます。それぞれの原因や特徴、改善法を解説していきます。

鉄欠乏性貧血とは体内の鉄不足によって起こる貧血で、原因は主に3つで「出血」、「鉄不足」、「鉄が吸収されにくくなる」があります。

「出血」は、胃腸や消化器系の臓器からの出血や女性は子宮筋腫などが原因となります。

「鉄不足」は日々の食事での栄養バランスの偏りや食事制限による不足など一日に必要な鉄分を取り込むことができず体内の鉄が不足してしまうことが原因で、思春期や妊娠中、授乳期には特に鉄が必要になりこの時期に貧血になるk多賀多く見られます。

「鉄が吸収しにくくなる」食事などで鉄分を十分に取っていても身体に異常が起こり鉄をうまく吸収できなくなっている状態で貧血になって鉄分が足りていないと思って摂取してもうまく吸収されないため症状が改善しないなど原因の根本的な治療が必要です。

改善法として、日々の食事の栄養バランスを見直し足りない場合はサプリメントで補うなど意識的に補給していくことが大切です。

悪性貧血とはビタミンB12の不足が原因で引き起こる貧血のことで、頭痛やめまい、動悸や息切れなどをはじめ舌が染みたり痛み、消化器疾患、手足のしびれなど貧血の中で神経症状が出る唯一の疾患です。ビタミンB12には赤血球の合成、造血の作用があるため不足するとける液量が減少してしまうため貧血になります。ビタミンB12は動物性の食品のみに含まれているためビーガンやベジタリアンの方は特にこの疾患になりやすい傾向にあります。

「溶血性貧血」とは血管の中を流れる赤血球が破壊されることにより引き起こります。本来、赤血球の寿命は120日ほどで役目を終えると脾臓で破壊され排出されますが、赤血球の機能が低下し寿命が短くなってしまった結果身体の赤血球の量（血液量）が減少してしまい貧血になります。この貧血の特徴として、ヘモグロビン尿（濃い色の尿）や眼球などが黄色くなる黄疸、ふらつき、倦怠感などが強く現れます。改善法として副腎皮質ステロイドの投与や、輸血などがあります。

「再生不良性貧血」とは、血液中の白血球、赤血球、血小板のすべてが減少してしまう疾患です。これらの血液は主に骨髄から生成されますがこの造血機能が低下してしまった結果、血液量が不足してしまい貧血の症状が出てきます。また、血小板や白血球の量も減少しているため、傷が治りにくくあざのようなものができたり免疫力が低下、息切れ、動悸などが見られます。

治療法として蛋白同化ステロイド療法や免疫抑制療法などがあります。