普段、呼吸を意識していますか？呼吸には「胸式呼吸」と「腹式呼吸」の２種類あり身体の状態によって呼吸方式を変化させて使い分けています。２つの呼吸の特徴と違いを見ていきましょう。

「胸式呼吸」

胸の上部を使って、吸気には胸が膨らみ、呼気時には胸が収縮する呼吸様式です。主に言葉を発しているときや激しい運動時、ストレスや緊張を感じているときにこの呼吸になりやすく、呼吸が浅く交感神経が強く働いているのでこの呼吸が続くと体に余計な力が入ってしまったり疲れが取れにくい状態になります。

「腹式呼吸」

腹式呼吸は、呼吸時に横隔膜が緊張と弛緩を繰り返して空気をうまく取り込むことができます。天然のコルセットである腹腔内圧を高めることができ、胸式呼吸よりも空気を多く取り込めることで酸素の供給効率も高いのでリラックス効果やストレス改善に繋がります。

日常生活では「腹式呼吸」を無意識に行うことが好ましいですが、現代の方は「胸式呼吸」になってしまっています。なぜそのようになってしまっているのか解説していきます。

上記のように日常生活で無意識に「胸式呼吸」になってしまう人が多く、「なんか疲れが取れない」、「いつも体に力が入っている」などの原因は呼吸法に原因があるからです。普段から胸式呼吸になってしまう人の原因は「姿勢不良」で、座って作業をするときなどに背骨全体が丸まって骨盤が後傾位になっていると、腹式呼吸に重要な横隔膜と下部肋骨のバランスが崩れ、機能が低下してしまうことで胸式呼吸をメインで呼吸をするようになってしまいます。長時間その状態が続くと、身体が胸式呼吸に慣れてしまい、腹式呼吸を行わなくなってしまいます。

それでは、普段から腹式呼吸を行うにはどのようにすれば良いか解説していきます。

腹式呼吸を意識して行ってみましょう。お腹に手を当てて大きく鼻から息を吸い、口で吐きましょう。この時に意識することは、鼻から息を吸う時にお腹を膨らます意識を持って行いましょう。長時間のデスクワーク中などふとした時に1～2分でできるので、行ってみてください。就寝前や朝起きた時などに行うと、自律神経を整える効果もありすっきりした睡眠をすることができるのでルーティーンに取り入れてみてください。